卒論の題目が決まった。

大学で居眠りしていると、卒業するかどうかの書類の締切が今日までだぜ!やばいぜ!みたいな会話をしている人たちの声で目が覚めた。
書類出していなかった。去年も出していなくってたいへんなことになっていた。
あわてて書類をもらってくると、卒論のタイトルを書かなくてはならなかった。しかも指導教官と主任教官に許可を仰がねばならなかった。
全然卒論の展望は見えていないのだけれど、とりあえずゆるく抽象的なタイトルをつけることにした。
The figures of America in the short stories of Donald Barthelme ー ドナルドバーセルミの短編作品におけるアメリカの諸形象
というタイトルになった。しょけいしょう、で噛む。

バーセルミのコラージュ技法を、実際の美術におけるコラージュとぶつけて比較して見えてくるものを探る。ので、figure、抽象的でありつつ、ビジュアル的なニュアンスを含む語はありがたい。
さらにたとえばHistorical figures of Americaといった語の並びであれば、アメリカの歴史的イコンを指すので、この辺からの連想で、バーセルミが断片に切り刻んで作品内に持ち込んでみせる、大統領やタイヤやボディーガードといった、アメリカ的なるもののイコン、へのコノテーションも雰囲気として持つとよいと思った。

理由は聞かなかったが、先生が何も聞かずに即オーケーを出してくれたので、よいようにおもう。タイトルという空っぽの箱だけができたので、あと二ヶ月がんばってなかみをうめてゆきたい。
あと二ヶ月も現場だらけですが。