『ユリイカ 2017年6月号 特集=最果タヒによる最果タヒ』に寄稿しました。
ご無沙汰しております。
『ユリイカ 2017年6月号 特集=最果タヒによる最果タヒ』に、論文、「最果タヒと「かわいい平凡」の詩学――『星か獣になる季節』における理解不可能性としてのアイドル」を寄稿いたしました。
中高生のころから、色々な憧れの先生たちが、知的で愉快な論を寄せるのをワクワクと読んできた『ユリイカ』に原稿依頼を受けたときはとてもうれしかったです。
そのときの喜びと気合が十分に出たものになっているかはわかりませんが、まあともあれ、字数の中で「地下アイドル」や「数学的崇高」といった話を通して、「スゴい」ものでもなく、しかし「一般的」なものでもない、「凡庸」なものの持つのっぺりした強み、といったもののことを考えております。
わたしが研究で専門的にやろうとしている、文学作品の視覚性、といった話は、最果タヒ作品においてもとりわけ重要かと思われるのですが、
そこに関しては、力及ばず、紙面の最後でチマッと言及するのみにとどまってしまっております。ともあれ、今後の議論に寄与するものになればよいかなあ、とおもいます。
それではよろしくおねがいします。電子書籍でも買えるよ。