『ユリイカ 総特集=日本の男性アイドル』上での対談のお知らせ

ご無沙汰しております。

お知らせがたいへん遅れてしまったのですが、

ユリイカ2019年11月臨時増刊号 総特集=日本の男性アイドル』に、

仲良しのあくにゃんこと阿久津愼太郎くんとの対談、

「普通の男の子と王子様――アイドルというコンセプトをめぐって」が載っております。


 

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小学館『漫画家本 special ドロヘドロ本』に寄稿しました。

ご無沙汰しております。

小学館の「漫画家本」シリーズから、『ドロヘドロ本』が発売されました(amazonリンク)!

 

わたしは「魔の七章 ドロヘドロを語ります。」にて、

論考「『それはまだ……混沌の中』ーー中途半端なファンタジーとしての『ドロヘドロ』」の寄稿で参加しております。

ハイ・ファンタジー/ロー・ファンタジーというファンタジーのジャンル区分に微妙に収まらない世界移行物ファンタジーの系譜に『ドロヘドロ』を位置づけ、

さらにその系譜にも収まりきらない本作の特異な魅力を、その群像劇性や、人格の分裂・記憶喪失などのモチーフと重ねて抉出しようという試みの論考です。

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表紙を一目見ればわかるのですが、数々の最高の漫画家さんと同じ本に名を連ねることができ、とても嬉しいです。

本自体もものすごく豪華で、わたしはとりわけ作者・林田球さんのインタビューや対談、設定資料やプロットのスケッチブックの一部公開などにたいへん興奮しました! ファンのかたには間違いなくオススメできる本です。

よろしくお願いいたします――。

 

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『基礎英語1』連載:「思春期になったら読みたいアメリカ文学」

ご無沙汰しております。

 

今店頭に並んでおります『基礎英語1』(NHKテキスト)四月号から一年、月イチで計十二回、

巻末コラムの「思春期になったら読みたいアメリカ文学」にて、アメリカ文学に関する連載を担当いたします。

 

漫画家・イラストレーターのはしゃさんtwitterpixivが、毎号扱われているアメリカ文学作品からすばらしいイラストを描いてくださるコーナーにもなっておりまして、

わたしはもともとはしゃさんのファンで、まんがはもちろん、コミティアでの同人誌なども購入していたので、最初にイラストを見たときにはとてもおどろき、嬉しかったです。

 

そして何よりも、中学1年生向けの英語教材で、このような「文学」に関するページがしっかり用意されるということは――わたしは小学校・中学・高校での英語教育に関してはほぼ門外漢なのでちゃんと実感があるわけではないのですが――もはや極めて珍しいことなのではないでしょうか。

おそらくこの企画には編集部の並々ならぬ野心と冒険が賭けられているのだろうと想像いたしますので、

わたしもこの連載を自分にとっての機会としてだけではなく、子どもたちに「文学」が読まれることにとっての大きな機会として、毎回気合を入れて原稿を書いてゆきたいところです。

 

現状、初回の4月号にはホーソーン『緋文字』とメルヴィル『白鯨』についてのエッセイが載っています。

5,6,7月号では三回続けて『トム・ソーヤーの冒険』と『ハックルベリー・フィンの冒険』について書く予定です。

なんとか子どもたちに文学に親しんでもらい、さらにできればその奥深さのとば口に立ってもらえるような場になればいいなと思っております――。

舞城王太郎『ディスコ探偵水曜日』、『ジョージ・ジョースター』読書会(とその記録)

読書会のお知らせです!

 

開催日時: 3月22日(金) 19:30~22:30
開催場所: ルノアール会議室 新宿区役所横店 4号室

 

課題図書: 舞城王太郎ディスコ探偵水曜日』(上中下、新潮文庫)&『ジョージ・ジョースター』(集英社

 

(3/23追記)

おかげさまで初の参加者3人も迎え、盛況となりました。

3時間ではまだまだ話足りない、という方も多く、賑やかに議論が進んで非常に楽しい読書会でした。

以下、記憶の限りで僅かながらルポを書きたいと思います。

 

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大江健三郎『ピンチランナー調書』読書会のお知らせ

読書会のお知らせです。

(※会場が変更になっています!)

 

第11回奇書読書会(大江全小説読書会合同企画)


課題奇書: 大江健三郎ピンチランナー調書』(新潮文庫)
開催日時: 2月23日(土) 15:00~(予定)
開催場所: 新宿三丁目喫茶「らんぶる」地下席(東京都新宿区新宿3丁目31−3 B1

     :ルノアール会議室 新宿区役所横店 5号室

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核満ちる世にリー、リー、リー、の声がする。哄笑と驚愕を呼ぶ「転換」した父子の冒険譚。

地球の危機を救うべく「宇宙?」から派遣されたピンチランナー二人組! 「ブリキマン」の核ジャックによる民衆の核武装?……。内ゲバ殺人から右翼大物パトロンの暗躍までを、何もかもを笑いのめし、価値を転倒させる道化の手法を用いて描き、読者に再生への希望と大笑いをもたらす。死を押しつけてくる巨大なものに立向い、核時代の《終末》を拒絶する諷刺と哄笑の痛快純文学長編である。(新潮社紹介ページより引用)

 

 「第11回」とナンバリングが付いてはいますが、毎回参加者の顔ぶれはまったく異なる読書会ですので、お気軽にご参加ください。

 (もちろん、大江や小説に関する専門的な知識の持ち主の集まりだということもなく、単なる読書好きな市民の集まりですので、その点もご安心ください。)

 事前連絡のない飛び入り参加も歓迎いたします。

 もし日時に変更がありましたら、このページを更新いたしますが、もしメールで連絡が欲しいという方、参加表明をしておきたい、質問がある、といった方がいらっしゃれば、 zoumen10r1 (@) gmail.com までメールをいただければ、適宜ご連絡を差し上げます。

 

 それではみなさまの参加をお待ちしております!

When We Cannot Be Angry with One Another : The Cultural Situation of Emerging Globalization in Donald Barthelme’S Early Short Fiction

ご無沙汰しております。

論文("When We Cannot Be Angry with One Another : The Cultural Situation of Emerging Globalization in Donald Barthelme’S Early Short Fiction" )が機関レポジトリで公開されました。

以下URLリンクからpdfがダウンロードできます。

repository.dl.itc.u-tokyo.ac.jp

 

あまり良い出来のものとは言えないようにも思い、また英語で書かれておりさらに長いので、さほど多くの方に読まれるとは思えませんが、よければ是非――。